相続手続きに必要な委任状


 
・相続手続きは委任の連続?
相続手続きを、何かも一人で済ませることは不可能ではありませんが、非常に難しいものです。
知識と時間と労力が必要です。休日が、土日祝の人は特に困難です。
そこで、様々な人に手続きを委任することになります。
 
・委任状の署名は自分で
委任状は、自分以外の人にある事柄を任せる文書です。
委任する事柄の中には権利や義務にかかわることもあります。
委任状一つで、大きな権利を失ったり義務を負ってしまうようなこともあります。
くれぐれも注意が必要です。
特に、気を付けなければならないのが、偽造委任状です。
ひごろから、重要な書類は自分で署名する習慣をつけておきましょう。
委任状の署名欄も必ず自分で書きましょう。
 
・白紙委任状は絶対に署名しない
よく、委任状の内容はこれから専門家に相談する。
手間を省きたいから署名をしてくれ。
といった文句で白紙の委任状に署名を求める人があります。
これは、どんなことがあっても署名してはいけません。
本当に信頼できる人は白紙委任状に署名を求めたりしません。
本人に悪気はなくても、第三者の手に渡ればどんなことに使われるかわかりません。
 
・捨て印は押してはいけない
委任状には印鑑が必要です。
時々、念のためということで捨て印を要求されることがあります。
たしかに、細かい内容や数字の変更が出たとき、印鑑を押しなおすのは面倒なことです。
特に、遠隔地で郵便のやり取りなどをしていると、手間も日数もかかってしまいます。
しかし、捨て印はとても危険な印鑑です。
極端なことを言えば数字の桁を変えたり、否定文を肯定文に変えたりしても通ってしまいます。
白紙委任状によく似ているのです。
 
・戸籍謄本などの交付請求手続委任状
相続手続きには、戸籍謄本や印鑑証明の取得が必要になります。
相続人全員の印鑑証明も必要です。
特に被相続人の戸籍は生まれてからなくなるまでのすべての戸籍が必要になるので非常に煩雑な作業になります。
こういった作業を行政書士や司法書士に依頼することができます。
また、特に専門家でなくても人に頼むこともできます。配偶者が子供に頼むことはよくあることです。
こういった場合には委任状が必要になります。
 
・銀行口座解約
故人の口座は凍結されてしまうので、相続人によって口座を解約して預貯金を引き出す必要があります。
こういった場合、相続人の代表者がその手続きを行います。
この場合には、代表者以外の全ての相続人の委任状が必要になります。
 
・相続登記
相続登記は非常に複雑な手続きです。
司法書士や弁護士などの専門家に代理として手続きを引き受けてもらう場合が多いようです。
その場合にも委任状が必要になります。
司法書士や弁護士などは委任状の作成は日常茶飯事なので作成してくれる場合がほとんどです。
 
・役所や金融機関には委任状の書式がある
多くの役所や金融機関では、委任状の書式を用意しています。
ホームページからプリントアウトして使用する場合もあります。